不運への備えが幸運を呼ぶ | 関ヶ原の合戦を演出した小早川秀秋

不運への備えが幸運を呼ぶ

雨が降ったときの傘のように、不運にあったときに備えとな
るものがあれば、うまく不運をかわすことができる。

遁甲では、常に「引き下がる」ことを考える。

例えば、山に登るとき、目の前に頂上が見えていたとして
もそのまま登れば下山できないと分かれば、すぐに下りる。

山を登頂するというのは、下山できてはじめて達成される。

幸運は片道切符で行ったきりではなく、往復切符で元に戻
る必要がある。

無理をして頂上に登っても、それは無謀であり、妬みや恨
みを呼ぶことになり、新たな不運を招く。

それまでの準備や投資したものがすべて失われるとしても
経験したことや実績は失われない。

人生は目標を達成すれば終わりということはない。
また新しい目標を見つけ進むことになる。
それは、片道ではなく往復できる準備をしておくということ。